兵庫県朝来市の中の旧生野町エリアは地域の産業・文化・自然をたっぷり堪能できる観光スポットが豊富です。
一人旅・友達同士・カップル・家族連れなど、どのようなシチュエーションでも楽しめます。
本記事では、生野 朝来市の概要とともに、おすすめ観光スポットを10箇所ピックアップして紹介します。
観光計画を立てている方はぜひ参考にしてみてください。
生野 朝来市はこんなところ
朝来市は、兵庫県北部に位置する地域です。
2005年に、生野町・和田山町・山東町・朝来町が合併し、朝来市が生まれました。
旧生野町は兵庫県のほぼ真ん中、山々に囲まれた自然豊かな地域です。
朝来市においては兵庫県南部に位置し、神河町や大河内町などと隣接しています。
生野町の主要な産業であった鉱山業の中心地・生野銀山は、日本の鉱山業においても非常に重要で有名な場所でした。
また、生野エリアには豊富な自然を活かした観光スポットも多数あり、アクティビティを楽しめるため、アウトドア好きも大勢訪れています。
生野 朝来市のおすすめの観光スポット1~5選
それでは朝来市の生野エリアにある観光スポットを紹介します。
まずは、生野の文化・産業に関わる施設や、歴史を学べる施設などをピックアップしました。
竹田城跡
竹田城跡は標高約350mの古城山(こじょうさん)に築かれた山城。
1600年に廃城となり、数百年が経過した今でも石垣がほぼそのままの状態で残っている、非常に希少な史跡です。
縄張りが虎が伏せている姿に似ていることから、「虎伏城(とらふすじょう、こがじょう)」とも呼ばれています。
2006年に「日本100名城」(日本城郭協会)により選定されてからは、全国から歴史好きが訪れるようになりました。
また竹田城跡の見頃は秋から冬にかけてがハイシーズン。
明け方から午前8時頃までに発生する雲海(※気候条件による)により、まるで城が雲の上に浮かんでいるような幻想的な景色は「天空の城」「日本のマチュピチュ」などと称され、観光客を魅了してやみません。
年間を通して観光できますが、1〜2月は閉城期間が設けられるのでご注意を。
また、冬場は入山規制や開・閉城時間が変更になることもあるため、お出かけ前に公式サイトなどで情報をチェックしてみてください。
<基本情報> ・住所:兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169 ・観覧料金:大人(高校生以上):500円、中学生以下:無料 ・入城時間: 【春】3/1~5/31 8:00~18:00(最終登城 17:30) 【夏】6/1~8/31 6:00~18:00(最終登城 17:30) 【秋】9/1~11:30 4:00~17:00(最終登城 16:30) 【冬】12/1~1/3 10:00~14:00(最終登城 13:00) ※城跡内の見学時間は30~60分ほど ・交通:北近畿豊岡自動車道・播但連絡道路「和田山IC」下車約10分 ・駐車場:「山城の郷」の他竹田城駅付近にあり ・公式サイト:https://www.city.asago.hyogo.jp/takeda/
史跡生野銀山
史跡生野銀山は室町時代から近代まで栄え、日本有数と言われた銀山です。
戦国時代には織田信長・豊臣秀吉の直轄地とされました。
日本で初めて官営鉱山となったことでも知られています。
1973年に鉱山としては閉山し、現在は観光施設として活用されています。
坑道は全長約1,000mの観光コースとなっており、気温は1年を通して13度ほどの涼しい環境です。
人形や当時の採掘道具などが各所に展示されていて、各時代ごとの採掘の様子をうかがい知れます。
また、鉱山資料館や生野銀山ミュージアムなど、銀山の歴史や採掘について詳しく学習できる施設も付随。
その他、お土産ショップやレストランなどもあります。
お土産ショップでは、オリジナルのお菓子や鉱石・銀製品、坑内貯蔵酒などこのスポットならではのアイテムが豊富にそろっています。
レストランではご当地グルメである生野ハヤシライスを始め、各種メニューがラインナップ。
なお、生野銀山と周辺にある鉱山町の景観は、2014年に鉱山町として初めて国の重要文化的景観に指定されています。
さらに2017年には日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」(文化庁)に認定され、16ある構成文化財のひとつに。かつて資源大国だった日本を象徴する歴史ロマンあふれるスポットに圧倒されることでしょう。
<基本情報> ・住所:朝来市生野町小野33ー5 ・TEL:079-679-2010(株式会社シルバー生野) ・営業時間:9:10~17:20(季節により変更あり) ・定休日:年末年始、12月~2月の毎週火曜(祝日の場合は翌日) ・観覧料金:大人1,000円、中高生600円、小学生400円、小学生未満無料 ・駐車場:210台(無料) ・交通:播但連絡道路「生野北第一IC」より車で約21分 ・公式サイト:http://www.ikuno-ginzan.co.jp/
黒川温泉~美人の湯~
「黒川温泉~美人の湯~」は生野渓谷を抜けた向こう、山・川・田など豊かな自然に囲まれた場所にある温泉です。開放感あふれる大浴場や露天風呂でゆっくりお湯を楽しむことができます。
泉質はアルカリ性単純温泉で、入るとお肌がしっとりすべすべになると言われていることが美人の湯と呼ばれる由来です。
館内には他にも、温泉の後のんびり足を伸ばして休める和室や休憩スペース、ご当地メニュー、川魚やジビエなどの地元産食材を使用した料理などが豊富なお食事処、黒川温泉エリアの新鮮な作物が購入できるお土産コーナーなどがあります。
なお、黒川ダムも徒歩ですぐの場所にあるため、足を運ぶと良いでしょう。
<基本情報> ・住所:朝来市生野町黒川457ー1 ・TEL:079-679-2067 ・営業時間: 【5月・6月・9月・10月】平日11:00~19:00(受付終了18:30)、土日祝11:00~20:00(受付終了19:00) 【7月・8月】毎日11:00~20:00(受付終了19:00) 【11月~4月】毎日11:00~19:00(受付終了18:30) ・定休日:毎週水曜(祝日の場合は営業) ・料金:大人700円(中学生以上)、小人350円(小学生)、幼児100円(0歳~) ・駐車場:50台(無料) ・交通:播但連絡道路「生野IC」下車約30分 ・公式サイト:http://www.ikuno-ginzan.co.jp/
生野まちづくり工房井筒屋
生野まちづくり工房井筒屋は、まちづくりの拠点施設として、行政と住民が一緒につくり上げたスポットです。
江戸時代の郷宿であった旧吉川邸を活用した、銀山町独自の生活文化がうかがい知れる貴重な木造建築物が大きな見どころ。
館内には吉川邸に所蔵されていた品を展示したスペースや、月替わりでさまざまな展示が行われる蔵ギャラリー、地域の特産品・オリジナル商品が並ぶ土間ギャラリー(お土産コーナー)などがあります。
なお、井筒屋のある口銀谷(くちがなや)地区は、和の文化をテーマにしたさまざまなイベントも季節ごとに行われています。
井筒屋を拠点にしながら、こういったイベントを楽しむのもおすすめです。
<基本情報> ・住所:兵庫県朝来市生野町口銀谷640 ・TEL:079ー679ー4448 ・営業時間:9:00~17:00 ・定休日:毎週月曜(月曜が祝日の場合は翌日)、12/28~1/3 ・駐車場:10台 ・交通:播但連絡道路「生野IC」下車約2分 ・公式サイト:http://sasayuri-net.jp/users/izutsu-ya/
生野書院
生野書院は、大正時代に栄えた材木商の屋敷跡を活用した資料館です。
味わいのある木塀や、明治時代の鉱山長の官舎から移設した門など、特徴的な造りに情緒が感じられます。
館内の展示室では、生野銀山にまつわる書画や江戸・明治に使用されていた古物などが閲覧できます。
また、生野町の一万分の一の模型なども展示されています。
<基本情報> ・住所:兵庫県朝来市生野町銀谷356-1 ・TEL:079ー679-4336 ・営業時間:9:30~16:30 ・入館料:無料 ・休館日:毎週月曜(月曜が祝日の場合は翌日)、12/28~1/4 ・交通:播但連絡道路「生野IC」下車約2分、JR播但線「生野駅」より徒歩約6分 ・駐車場:生野駅に「市営生野駅北駐車場」あり(有料) ・公式サイト:https://ikunoshoin.wixsite.com/website
生野 朝来市のおすすめの観光スポット6~10選
続いて、朝来市生野エリアの観光スポットの紹介です。
ここでは、生野の自然をたっぷり楽しめる場所を見ていきましょう。
銀山湖
銀山湖は1972年につくられたダム湖です。
西日本有数の釣り場として人気があり、多くの釣り客が訪れています。
コイ・ヘラブナ・マス・ワカサギ・ブラックバスなどが生息しており、バス釣りのプロ大会なども開催されています。
また、レンタルボートで湖に漕ぎ出すことも可能です。
山々に囲まれた自然豊かな環境を、のんびりとボートの上から楽しむのも素敵。
なお、周辺にはキャンプ場などもあるので、キャンプと組み合わせてアウトドアをたっぷり満喫するのも良いでしょう。
<基本情報> ・住所:兵庫県朝来市生野町白口 ・交通:播但連絡道路「生野IC」下車約25分
魚ヶ滝
魚ヶ滝は黒川渓谷を登って行った先にある滝つぼです。
豪快な川遊びが楽しめるアウトドアスポットとして人気を集めています。
濃い緑や岩肌に囲まれた滝つぼは水がきれいに澄んでおり、川魚も泳ぐネイチャーなロケーションが魅力です。
小さな滝のある部分を天然のウォータースライダーにしたり、滝つぼへジャンプしたりして遊ぶ子どもの姿がよく見られます。
特に夏場は多くの人でにぎわっています。
なお、近距離に生野町自然休養村センターの魚ヶ滝荘があり、自動車で移動する場合はそちらの駐車場に停められます。
<基本情報> ・住所:兵庫県朝来市生野町白口 ・交通:播但連絡自動車道「生野IC」下車約21分
神崎農村公園 ヨーデルの森
神崎農村公園ヨーデルの森は、朝来市に隣接する神河町にある体験型農村公園です。
草木に囲まれた自然あふれる場所で、園内にはさまざまな動物が暮らしています。
牧場にはアルパカ・ヒツジ・ウマ、水辺にはペンギン・アザラシ、空をフィールドにフクロウ・ハヤブサ・タカがいるなど、動物の種類は非常に多彩。
中でも大空を舞台に繰り広げる大迫力の「バードパフォーマンス」は見応えたっぷりで必見です。その他、イヌ・ネコ・カピバラ・カメなども。
間近で見たり、ふれあい広場でなでたりエサやり(有料)をしたりと、楽しいひとときを過ごせるでしょう。
また、広い敷地内には、ゴーカートや芝すべり、ちゃぷちゃぷボートなど、大人も子どももはしゃげる遊び場が豊富です。
園内には地元産食材を使用したレストランやおしゃれなカフェなど飲食スポットもあるので、1日かけて過ごせるでしょう。
<基本情報> ・住所:兵庫県神崎郡神河町猪篠1868 ・TEL:0790-32-2911 ・営業時間:平日10:00~17:00 土日祝・春休み・GW・夏休み9:30~17:00 ・定休日:毎週水曜(季節により営業時間が変動します) ・交通:播但連絡道路「神崎北IC」下車約2分 ・公式サイト:https://yodel-forest.jp/
エルビレッジおおかわち
エル・ビレッジおおかわちは、神河町にある産業施設で、関西電力が運営しています。
ここは、自然を通して発電の仕組みなどを学べるスポットで、敷地内はログハウス風の施設やきれいな花木が植えられており、美しく整えられた庭園のような雰囲気。
かわいいディスプレイを見ながら水力発電所の1日を学べる展示ホール、インターネット・映像で水力発電について理解を深められる情報コーナーなどの他、木のおもちゃや外国の珍しい楽器などがあるミニハウスも。
また、温室で育てられた季節の花木やガーデニング雑貨などを販売するショップもあり、園芸好きな方におすすめです。
おなかが空いたら施設内の「喫茶アプリコット」の利用を。人気のダムカレーをはじめとする軽食やスイーツでひとやすみできます。
<基本情報> ・住所:兵庫県神崎郡神河町長谷新田34−1 ・TEL:0790-35-0888 ・営業時間:10:00~17:30 ・休館日:月・火・水曜(祝日の場合は翌平日)、12/29~1/3 ・交通:播但連絡道路「神崎南IC」下車約20分 ・駐車場:あり ・公式サイト:https://www.kepco.co.jp/corporate/profile/community/pr/okawachi/
生野高原カッセルRVパーク
生野の自然に囲まれながら車中泊ができるスポットです。
創業40年以上の老舗レストランが運営するというユニークな特徴があります。
24時間利用可能なトイレやお風呂など宿泊に必要な設備がそろっていることはもちろん、おしゃれなレストランで絶品料理を堪能できることも大きな魅力です。
こだわりの食材を丁寧に調理したメニューの数々は、見た目も味わいも極上。
開放感あふれる環境で上質な料理を満喫するという非日常的な体験ができます。
テイクアウトにも対応しており、キャンピングカーの中でレストランの味を楽しむというスタイルも叶えられます。
なお、手ぶらでのバーベキューも可能です。
貸切ビリヤードやテニスコート・キッズスペースなどもあり、パーク内で遊べるのも嬉しいところ。
1人でも複数人数でも楽しく過ごせる施設です。
野生の動物などもよく訪れるので、タイミングが合えば出会えるかもしれません。
緑の中でさえずる小鳥の声や、遮るもののない美しい星空など、自然の中ならではの音・景色を体感できます。
近隣に観光スポットが多いので、こちらのスポットを宿泊拠点にしながら観光地を巡るのも良いでしょう。
<基本情報> ・住所:兵庫県朝来市生野町栃原1784 ・TEL:079-679ー4288 ・営業時間: チェックイン平日12:00-17:00、土日祝14:00-17:00 チェックアウト翌日11:00 ・定休日:毎週月曜(祝日の場合は営業、翌日休) ・交通:播但連絡道路「生野IC」下車約8分 ・公式サイト:https://www.kassel.jp/rvpark/
観光の合間に但馬牛を食べませんか?
観光と一緒にぜひ楽しみたいのが旅先の名物グルメ。
朝来市生野エリアでの観光時におすすめのグルメが但馬牛です。
但馬牛は兵庫県が誇るブランド黒毛和牛(この但馬牛の中でもさらに厳格な審査をクリアしたものを神戸牛と呼ぶこともあります)。
江戸時代から現在に至るまで純血の血統が守られており、その血統の優秀さや管理のきめ細やかさから、高クオリティな肉質が生み出されています。
やわらかくまろやかな味わいや、美しいサシが特徴です。
この但馬牛は、今回紹介した観光スポット周辺でも食べることができます。
例えばRVパークを運営するレストランカッセルでも、但馬牛を使ったメニューや、但馬牛を食材としたバーベキューを提供しています。
観光地で特産物を使用したグルメを味わうことで、よりその地域の魅力に触れられるでしょう。
お取り寄せとはまた異なる現地ならではの美味しさを堪能できることが、旅先でのグルメの醍醐味です。
朝来市生野エリアの観光の合間に但馬牛を食べ、多くの和牛ファンをうならすその味を体験してみてください。
生野 朝来市には魅力的な観光スポットが豊富!ぜひ体験を
生野 朝来市には魅力的な観光スポットが数多くあります。
今回紹介したスポットは生野ならではの体験ができる場所ばかり。
また、周辺には高級ブランド黒毛和牛・但馬牛を味わえるスポットもあるので、併せてグルメを楽しみたい方にもおすすめです。
ぜひこの記事を参考にしながら、観光スケジュールを考え、実際に生野 朝来市の旅を楽しんでみてください。