RVパークは、車中泊の専用スポットとして大きな注目を集めています。
一方で、「初めて聞いた」「名前は知っているけどどんな場所か詳しく知らない」という人も少なくないでしょう。
こちらの記事では、RVパークとはどのような施設なのか、車中泊を好む人から注目を集める理由を解説します。
関西、兵庫でおすすめのRVパークや周辺観光スポットもご紹介していきますので、車中泊旅行がお好きな方はぜひご覧ください。
RVパークとは
RVパークとは、日本RV協会によって定められた条件を満たした快適で安心して車中泊ができる車中泊施設のことです。
RVパークとして認められるには、広さや設備、周辺環境など8つの条件が挙げられています。
RVパークが設置されている場所は温泉や宿泊施設、道の駅など、様々です。
RVパークは、キャンピングカーでも問題なく使えるよう、大きな駐車スペースが確保されています。
駐車スペースが4m×7m程度あることが、RVパークの条件として挙げられているためです。
周辺とのバランスを見ながら気に入った場所に停められるため、ゆったりと過ごせるでしょう。
もちろん、キャンピングカー以外の車でも利用が可能。
誰でも気軽に楽しめるスポットとして、注目を集めている場所といえるでしょう。
施設内には24時間利用可能なトイレも設置されています。
衛生面でもしっかりしているため、女性や小さな子供連れの家族にとっても安心。
100Vの電源も利用できるため、電化製品も持ち込むことができます。
暑い時期や寒い時期でも、冷暖房機器などで環境を整えられることが可能。
野外にも対応した延長コードを用意しておくと、万が一電源までコードが届かないような場合でも安心です。
入浴施設が施設内もしくは近くにあることも、RVパークとして運営する条件の1つです。
お目当ての入浴施設を探し、その近くのRVパークを利用するという楽しみ方もできるでしょう。
また、RVパークゴミ処理も可能になっています。
旅の間は何かとゴミが出るものです。
車の中に溜め込んでしまうとスペースが取られ、ニオイが気になることもあるでしょう。
有料か無料かは施設によって異なりますが、ゴミを処分できれば車内でより快適に過ごせます。
利用方法
RVパークは、基本的に予約せずに利用することができます。
入退場制限も緩やかなため、その日の気分で行先を決めても良いでしょう。
ただし、一部では予約を必須としており、事前に予約を取っておかないと利用できないところもあります。
予約が必要かどうかはRVパークによって異なりますので、訪れたいRVパークがある場合は事前に確認しておくと安心です。
現地についたら、まずは受付を行います。
施設によって、料金設定や細かいルールに違いがあります。
例えば、電源の使用料やゴミ処理の料金等。
トラブルにつながらないよう、詳細までチェックしておくことが大切です。
関西 兵庫のおすすめRVパークをご紹介
関西 兵庫エリアでおすすめのRVパークを5つご紹介していきます。
生野高原カッセルRVパーク
「生野高原カッセルRVパーク」は老舗レストラン発の大自然を満喫できるRVパークです。
レストランでは、但馬牛のサーロインやフィレのステーキ、八鹿豚のローストなど地場の名産を活かした料理を堪能することができます。
テイクアウトフードもあるため、宿泊場所でのんびり味わうことも可能です。
敷地がとても広く、テニスコートやキッズスペース、ビリヤードなどの施設も完備されています。
夜間照明を最低限に留めているため、日没後は美しい星空を眺めながら過ごすのもおすすめ。
利用料金は1泊1台あたり2,970円で、定員は5名です。
電源を利用する場合は、1泊770円で使うことができます。
周辺には竹田城や黒川温泉、ヨーデルの森などの観光スポットもあるので観光とともに車中泊を楽しむプランがおすすめです。
RVパーク 香美の隠れ家ときめき矢田川ヴィレッジ
「RVパーク 香美の隠れ家ときめき矢田川ヴィレッジ」は美方郡香美町にあるRVパーク。
道の駅「あゆの里」に併設されており、キャンプ場もあります。
自然豊かな風景に囲まれているため、日常の喧騒から離れ、心身共にリフレッシュさせたいという人におすすめ。
のんびり流れる時間を堪能することができます。
こちらのRVパークにはドッグランやキャットランがあり、ペットと一緒に過ごせることも特徴の一つ。
利用料金は1泊あたり1,500円で、電源を使用する場合は別途500円必要です。
なお、施設内に入浴施設はありませんが、10キロ程度離れた場所にかすみ矢田川温泉があります。
周辺にはバイカモ公園や浜坂、神鍋山山頂展望台など、自然を堪能できるスポットが充実しています。
RVパーク 宙の森ホテル花郷里
「RVパーク 宙の森ホテル花郷里」は西日本で最大級のRVパーク。
自然体験型ホテルに併設されており、豊かな自然の中でのんびりと過ごすことができます。
晴天時は毎晩天体観測を行っており、無料で参加することが可能です。
高台にあるため、開放感も抜群で大きな星空を楽しめるでしょう。
季節に合わせ、様々な自然体験も企画されています。
専用の炊事棟や入浴施設、Wi-Fiなど設備も充実しており便利です。
事前予約をすれば、食材や炭、片付けなどすべてお任せできるブランド牛「但馬玄」のバーベキューを楽しむことも可能。
RVパークの利用料金は1泊1台あたり3,300円で、電源を使う場合は700円が別途必要です。
周辺には、道の駅「村岡ファームガーデン」や久須部渓谷、但馬高原植物園などがあります。
RVパーク城崎温泉 いなばや
「RVパーク城崎温泉 いなばや」は関西屈指の温泉地として有名な城崎にあるRVパーク。
わずか徒歩5分で、一番近くの温泉までたどり着けるという好立地。
城崎は外湯のため、街並みを眺めながらのんびりと湯めぐりを楽しむのもおすすめです。
受付でもある酒屋には各種地酒も並んでおり、湯上りの一杯を嗜むこともできます。
炊事場やコインランドリー、Wi-Fiなど設備面も充実。
敷地内にはエアコンが完備された蔵が開放されており、食事や休憩、テレワークなどで利用することも可能です。
利用料金は1泊1台あたり3,300円で、電源利用料は550円です。
なお、城崎は観光地のため、城崎文芸館や太田垣士郎翁資料館をはじめ、周辺には様々な観光スポットが集まっています。
RVパーク明石東港
海沿いを旅するのであれば、「RVパーク明石東港」がおすすめです。
明石海峡や淡路島など、こちらでは雄大な景色が目の前に広がっています。
海岸沿いを散歩したり、ベンチで休憩するなど、思い思いの時間を過ごせるでしょう。
RVパーク明石東港ではこの地が持つ魅力をさらに楽しめるよう、レンタサイクルやバーベキュー用品のレンタルも行っています。
天気が良ければ、瀬戸内海に沈む美しい夕日を眺められるでしょう。
さらに、こちらの施設にはドッグランエリアやドローンパークも完備されています。
週末にはマルシェやキッチンカーの出店もあるため、イベント好きの方におすすめです。
利用料金は電源有り区画の場合は1泊3,000円、電源無し区画の場合は1泊1,500円。
周辺には、明石城や明石市立天文科学館などの観光スポットがあります。
なお、施設内に入浴施設はありませんが、自転車で約5分程度のところに湧出天然温泉「龍の湯」があり、明石海峡大橋を一望しながら過ごすことができます。
RVパークの選び方
RVパークを選ぶ際は次のポイントを確認しましょう。
旅の目的に合ったRVパークを選ぶ
RVパークによって、それぞれ特色が異なります。
自然の魅力たっぷりなRVパークやペットと一緒に過ごしやすいところ、入浴施設が充実しているところなど様々です。
道の駅に作られたRVパークであれば、買い物や観光気分を味わうことも可能。
またレストランに作られたRVパークではその地の美味しいものを堪能する旅を叶えることができます。
旅の目的や好みに合わせて、自分らしい旅ができるスポットを選ぶようにしましょう。
車両サイズが最適なRVパークを選ぶ
RVパークを選ぶ際に忘れてはならないのが、駐車スペースのチェックです。
基本的に4m×7m程度は確保されていますが、それでカバーできるかどうかは車の種類によって異なります。
事前に車のサイズと駐車スペースの広さを確認してから、訪れる施設を決めましょう。
RVパーク利用時の注意点
RVパークを利用する上で、いくつかの注意点があります。
施設によって異なる場合もあるため、あらかじめ細かいところまで確認しておきましょう。
車外での調理は禁止
RVパークでは、車外で調理することを禁止されています。
バーベキューやたき火など、直火を使うことも認められていません。
RVパーク内で食事をする場合は、食事のメニューや調理方法などをしっかり確認しておくようにしましょう。
なお、基本的にテントを張ることはできませんが、車外にイスやテーブルを出して過ごすことは可能です。
星空を眺めながらの食事は、特別な時間となるでしょう。
アイドリング禁止
RVパークでは、駐車中に必ずエンジンを停止させておくことが求められます。
電化製品を使用する際は、RVパーク備え付けの電源を使いましょう。
いくつかの電化製品を利用予定の場合はコードリールを用意しておくと便利です。
迷惑行為の禁止
RVパークは多くの人が利用する場所です。
迷惑行為には気を付けるようにしましょう。
例えば、発電機の使用や騒音などが挙げられます。
もちろん、ゴミや吸い殻などのポイ捨てや不要物の置き去りも禁止されています。
自分たちで出したゴミは、決められた処分方法を守って処分するようにしましょう。
排水の処理方法はルールを守る
排水の処理方法は、RVパークによって様々です。
利用するところのルールを確認し、それに従って処理するようにしましょう。
キャンピングカーのグレータンクに関してもその場での排水は避け、処理方法を守る必要があります。
事故や盗難に注意する
万が一事故や盗難が起きた場合、RVパークが責任を負うようなことはありません。
楽しい時間を過ごすためには、事故や盗難に気をつける必要があります。
常に安全を心掛け、貴重品などの管理には注意するようにしましょう。
関西 兵庫エリアにあるRVパークで車の旅を楽しもう
普段とは違う時間を過ごせるのが、車中泊の魅力です。
設備が充実しており、安心して過ごせるRVパークであれば、思う存分車での旅を楽しむことができます。
車中泊が初めてという人でも、RVパークであれば安心してチャレンジできるのではないでしょうか。
お気に入りのRVパークを見つけて、大切な人と特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。