兵庫県朝来市にある「竹田城跡」。
雲海の中に浮かんでいるような幻想的な風景が人気で
「日本のマチュピチュ」、「天空の城」とも呼ばれています。
一度は見てみたい竹田城跡の雲海については見れる時期が決まっています。
また雲海が発生するためには天候等の条件が揃っていることも重要。
こちらの記事では竹田城跡の雲海時期や、雲海を見ることができる条件、雲海を綺麗に見ることができるおすすめスポットについてご紹介します。
竹田城跡の雲海時期
竹田城の雲海の発生時期は9月下旬〜4月上旬。
特に雲海が発生しやすい9月から11月末頃は「雲海シーズン」と呼ばれ人気が高くなっています。
毎年1月〜2月末までは積雪のため閉山し登山することができません。
早い時は12月から閉山する年もあるため、雲海を見たいときは9月〜11月、もしくは閉山が明けた3月以降を狙いましょう。
3月は運が良ければ桜の開花とともに雲海が楽しめる可能性もあります。
ただし3月以降の雲海の発生率は非常に低いため、雲海を目的に登山するのであればやはり9月から11月末頃が狙い目です。
雲海が見れる時間帯
日の出から午前8時までが雲海が最も綺麗に見える時間帯です。
そのため9月〜11月の竹田城跡は朝の4時から観覧が可能。
まだ始発の出ていない時間帯が狙い目のため雲海を目的に竹田城跡を訪れる人は、前日から近場のホテルや宿、RVパークに宿泊し当日を迎えることが多くなっています。
雲海はなぜ発生するの?
竹田城跡を包む幻想的な雲海の正体は、朝来市を流れる円山川から発生する川霧です。
昼の間に暖められた空気が夜に冷やされ、円山川の水温より低くなることで、川から蒸発霧が発生します。
その霧が山々の合間にたまった様子を高い位置から見下ろすことで、竹田城跡が雲海に囲まれ浮かんでいるように見えるのです。
朝夜の温度差が大きい日の方が雲海の発生確率が高いのは、上記が理由です。
雲海を見ることができる条件
竹田城跡の雲海は雲海シーズンでも毎日見れるわけではありません。
自然がつくる景色のため、確実とは言えませんが雲海が発生する条件はおもに4つと言われています。
- 風がなく湿度が高い
- 前日の日中と、早朝の気温の差が大きいこと
- 早朝がよく晴れていること
- 前日の夜が冷え込むこと
これらの条件を満たす日は雲海の発生確率が高いです。
竹田城跡がある朝来市の公式HPでは、雲海予報が掲載されているため、こちらも参考にしてみるのもおすすめです。
過去のデータも見ることができます。
※こちらの情報はあくまでも予報のため結果を保証するものではございません。
竹田城跡の雲海を見る2つのスポット
竹田城跡の雲海を見ることができるポイントは2つあります。
立雲峡
朝来山の中腹にある「立雲峡」。
県立公園でもある立雲峡は竹田城跡の南東に位置しています。
3つの展望台があり、一番頂上に近い場所につくられた第1展望台からは竹田城跡を見下ろすことができます。
運良く雲海が発生したら、真っ白の雲海の中に浮かぶ天空の城のような竹田城跡を見ることができます。
立雲峡は桜の名所としても有名です。
3月以降のシーズンは、雲海は見えなくても、桜と竹田城跡という美しい風景を見ることもできます。
竹田城跡
竹田城跡の雲海は、立雲峡から撮影された竹田城跡が浮かんでいるような写真がメジャーですが
その雲海が立ち込める竹田城跡の中から見る幻想的な景色も人気となっています。
まるで自分自身も雲海に包まれているような体験ができ、ダイナミックな写真を撮影することができると写真家からの人気も高いです。
竹田城跡の雲海を見るためのアクセス方法
立雲峡へのアクセス方法
和田山インターから車で10分の場所にある立雲峡の駐車場。
電車の際はJR竹田駅よりタクシー利用がおすすめです。
駐車場から、竹田城跡を一望できる第一展望台までは徒歩で約40分。
山道となるので歩きやすい靴や服装は必須です。
特に第二展望台から第一展望台までは急な坂道が続きます。
雲海が見れる時間帯はまだ薄暗く足元が見えにくいため、足元を照らす懐中電灯を忘れずに持っていきましょう。
竹田城跡へのアクセス方法
竹田城跡の登山ルートは複数あります。
電車の場合、最寄駅はJR竹田駅です。
JR竹田駅からの近くから歩いて登山できるルートは2つです。
【駅裏登山道】
一般的な登山道。竹田城跡までの所要時間は徒歩で約30分。
一般的と言っても登山道のため、動きやすい服装や運動靴がマストです。
【表米神社登山道】
急な坂道と、460段の階段がある表米神社登山道は、登山に慣れている方や険しい道が得意な方におすすめのルートです。
竹田城跡までの所要時間は徒歩で約40分。
時間に余裕を持っての登山がおすすめです。
車やバスで向かう場合は山城の郷からの登山ルートがおすすめです。
【車の場合】
山城の郷に駐車し「西登山道」で登山します。
登山ルートは舗装されているため一般的な登山道よりは登りやすいです。
所要時間は徒歩で約40分。
舗装されたルートですが、動きやすい服装と運動靴での登山がおすすめです。
【バスやタクシーの場合】
11月の週末のみ運行している「雲海バス」やタクシーで向かう場合は、通常車での乗り入れが禁止されている「竹田城跡バス停」までの乗り入れが可能です。
竹田城跡バス停から竹田城跡までの所要時間は徒歩で約15分。
一番歩く距離が短いルートのため、体力に自信がない方や登山に自信がない方はこちらのルートがおすすめです。
竹田城跡の雲海を見る時の注意点
一度は見たい竹田城跡の雲海。
ですが見るためには各条件が揃うことや早朝の登山が必要になります。
雲海シーズンに登山する際の注意点を3つご紹介します。
登山の際は持ち物や服装に注意
立雲峡への登山の際も、竹田城跡に登山する際も、急な山道を歩きます。
山城の郷から登る「西登山道」も舗装されているとはいえ登り坂になります。
登山に適した動きやすい服と運動靴で向かいましょう。
雲海が見れる時間はまだ暗く足元も見えにくいため懐中電灯は必須。
雲海シーズンは気温が低いため防寒対策も忘れずに行いましょう。
登山中は、汗をかくこともありますが登りきったあとは急に冷えるので温かい飲み物を入れた水筒やカイロなどの準備がおすすめです。
また、雲海に包まれた竹田城跡に登ると、自分自身も雲海に包まれます。
水蒸気で服が濡れるためレインコートなど防水対策も必須です。
条件が揃っていても見れない場合もある
雲海を見るための条件がすべて揃っていても雲海を見れないこともあります。
残念ながら、雲海に出会えなかった時は、またのチャレンジがおすすめです。
遠方から向かうという方で、どうしても雲海を見たいという場合は、近場への連泊がおすすめです。
天気予報から日程を絞り込むと良いでしょう。
早朝なのでアクセス方法の確保は必須
雲海が見れるのは早朝のため、事前にアクセス方法を確保しておきましょう。
タクシーも当日すぐに手配することは難しい可能性が高いです。
雲海シーズンに立雲峡や竹田城跡に向かうことが決定した時点でタクシーの手配も必ず行いましょう。
もしも、近場の宿やホテルに宿泊する場合は、予約時に「雲海を見に行く」ことを伝えておくのがおすすめです。
タクシーの手配が可能かどうかもその際に聞いておくと良いでしょう。
自家用車で向かう予定の方は、近隣のRVパークを活用した車中泊もおすすめですよ。
竹田城跡観光の際は「カッセル」での食事はいかが?
竹田城跡の雲海観光の際には「生野高原オーベルジュKASSEL(カッセル)」での食事はいかがですか?
生野高原オーベルジュKASSEL(カッセル)は但馬牛をはじめ、地元の新鮮な食材を使ったお料理を提供しています。
元々カッセルは、海外や日本の特別な方をお招きし、おもてなしをする迎賓館でした。
当時のままのホスピタリティやお料理により一層磨きをかけ、より多くの方にも味わっていただきたいと一般公開された“知る人ぞ知る”隠れ家です。
BBQ場/RVパーク/テニスコート/ビリヤード/キッズスペース/天体望遠鏡など、たくさんの施設でお楽しみいただけます。
2023年春には宿泊施設もリニューアルオープン予定。
竹田城跡までも車で行くことができるので、雲海を見る前日の宿泊もおすすめです。
ぜひご夫婦、ご友人同士、カップル、ご家族で遊びにいらしてください。
幻想的な雲海を見にいこう
竹田城跡の雲海時期や登山の際の注意事項について解説しました。
他ではなかなか見ることができない幻想的な風景。
息を呑むほど美しかった、と言われることもある一度は見てみたい風景です。
桜の季節や夏の新緑も美しい竹田城跡ですが、ぜひ雲海シーズンにも訪れてみてはいかがでしょうか。