兵庫県朝来市にある「立雲峡」。
美しい自然を楽しめる自然公園で、天空の城と呼ばれる竹田城跡の雲海を見る展望スポットとしても人気です。
こちらの記事では「立雲峡」の四季の楽しみ方やおすすめポイント、竹田城跡の雲海を見るときのポイントをご紹介します。
立雲峡のおすすめポイント
美しい自然を四季とともに楽しめる立雲峡。
立雲峡のおすすめポイントをご紹介します。
北近畿一の桜の名所
立雲峡は北近畿一の桜の名所。
「但馬吉野」とも呼ばれ、毎年3月中旬から賑わうスポットです。
ソメイヨシノや山桜が美しく、周りの山々もピンク色に染まります。
樹齢300年の楼桜も圧巻。
モクレンも同時に咲くため、桜とモクレンを一緒に楽しめるお花好きにはたまらないスポットです。
美しい桜のピンクとともに竹田城跡を眺められるのも春だけ。
撮影スポットとして多くの写真家にも愛されています。
天空の城の展望スポット
天空の城と呼ばれる竹田城跡。
竹田城跡を撮影した写真のほとんどが立雲峡の展望台から撮影されていることをご存知でしょうか。
竹田城跡への登山でも雲海を楽しむことができますが、まるで空に浮かんでいるような景色を見たい、撮影したい際は立雲峡の展望台を目指すのがおすすめです。
一番綺麗に「天空の城」を眺めることができるのは立雲峡テラス。
立雲峡の駐車場から約50分ほどで到着する展望スポットです。
竹田城跡の雲海を見るのにおすすめの時期は、秋から冬
特に9月から11月頃の早朝は朝の気温が下がりやすく、雲海が発生する確率が高くなります。
立雲峡は奇岩奇石スポット
立雲峡は石や岩好きの方が多く訪れる奇岩奇石スポットでもあります。
木々と共存している神秘的な巨岩や、まるでふせた牛のように見える臥牛岩。
大きな岩石帯は見応え抜群です。
特に人気なのは巨岩。
夫婦檜が支えているように見えることから「夫婦円満の地」としても有名です。
夫婦や家族で登山した際は、ぜひ訪れてみましょう。
桜の季節に訪れたい竜神の滝
立雲峡には「竜神の滝」と呼ばれる小滝があります。
落差約5mとあまり大きな滝ではありませんが、桜の咲くシーズンには美しい風景を見ることができます。
立雲峡の4つの展望台の特徴
立雲峡には4つの展望台があります。
それぞれの特徴をご紹介します。
立雲峡テラス
2021年秋に整備された「立雲峡テラス」。
立雲峡の中でも一番高いところに位置する展望台です。
他の展望台の収容人数が少ないのに比べ、立雲峡テラスは約340人もの人数が展望できるスペースが確保されています。
天空の城「竹田城跡」の人気が高まったため作られた展望台で、雲海シーズンには多くの人で賑わいます。
中でも人気は「光の道 天望所」。
竹田城跡に伸びる光の道をイメージしたフォトスポットで、撮影用のスタンドも用意されています。
早朝の光に照らされた瞬間に、最高の写真を撮影できます。
駐車場からの所要時間は徒歩で約50分ほどです。
第1展望台
第1展望台は立雲峡テラスのすぐ近くに位置する展望台。
立雲峡テラスができる前は一番高い場所にある展望台だったため竹田城跡を見るために訪れる人が多い展望台です。
雲海が竹田城跡を包み込む幻想的な風景を見ることができます。
最近では立雲峡テラスに人が多く集まるため第1展望台の方が比較的空いている場合も。
ただし収容人数が30人と立雲峡テラスに比べ狭いため
混み具合によって、展望台を選ぶのがおすすめです。
駐車場から第1展望台までの所要時間は徒歩で約40分。
険しい道を通るため、動きやすい服や靴での登山がおすすめです。
第2展望台
山の中腹にある第2展望台。
第2展望台の周りにはソメイヨシノや山桜が多く生えているため桜シーズンには賑わいます。
駐車場からは約25分ほどで到着し、山道も第2展望台までは比較的ゆるやかです。
第1展望台よりは低い位置にありますが、第2展望台からも竹田城跡を鑑賞することができます。
登山初心者の方や体力に自信がない方は、第2展望台を目指すのもおすすめです。
第3展望台
最も低い位置にある第3展望台。
第3展望台周辺にも桜の木が多く生えているため、桜シーズンには賑わうスポットです。
美しいピンク色の景色を堪能できます。
駐車場からは約5分ほど。
第3展望台からも竹田城跡も見ることができますが他の展望台とは異なり、見上げるような写真を撮影できます。
竹田城跡の見え方が異なるので、第1展望台で撮影した写真と見比べて楽しむのもおすすめです。
立雲峡から竹田城跡の雲海を見る時の注意点
竹田城跡の雲海が発生するのは早朝のため、雲海を見るためには朝早い時間に出発する必要があります。
まだ薄暗い時間帯の登山のため事前に注意事項をしっかりと確認しておきましょう。
雲海目的で立雲峡を登る際の注意点を3つご紹介します。
服装と持ち物に注意
早朝の登山になるため、必須なアイテムは下記の3つです。
・懐中電灯
・防寒具
・レインコート
雲海が出る時間帯に展望台に到着するためには暗い時間帯に登山する必要があります。
足元を照らす懐中電灯は必ず用意しましょう。
また雲海は気温の低いときに発生するため防寒具やカイロを用意しておくと安心です。
服装は動きやすく汚れても良いものが最適。
特に立雲峡テラスや第1展望台までの道は険しく急な坂道も続くため動きやすく履き慣れたスニーカーがおすすめです。
雲海発生には条件がある
竹田城跡の雲海は必ず発生するものではありません。
発生するための条件はおもに4つです。
・風がなく湿度が高い
・前日の日中と、早朝の気温の差が大きいこと
・早朝がよく晴れていること
・前日の夜が冷え込むこと
上記条件を満たす日は発生率が高いため、事前に天気予報をチェックしておきましょう。
兵庫県朝来市の公式サイトにて雲海予報が掲載されているので、こちらを参考に日程を決めるのもおすすめです。
※こちらの情報はあくまでも予報のため結果を保証するものではございません。
登山のエチケットを守る
竹田城跡の人気とともに、立雲峡に登山する人も年々増えています。
美しい環境を守るためにも、ゴミ捨てやトイレ等のルールは必ず守りましょう。
立雲峡には駐車場付近以外にはトイレはありません。
必ず、トイレを済ませてから登山しましょう。
立雲峡へのアクセス
立雲峡は公共交通機関ではやや不便な場所にあるため、初心者の方は特に事前にアクセス方法を確認しておきましょう。
また、立雲峡周辺には宿泊施設もあります。
雲海シーズンに登山する際には前日から近隣に宿泊しておくのがおすすめです。
兵庫県朝来市のホテル・宿については下記記事をご覧ください。
車でアクセス
播但道・春日-和田山道路、和田山I.C出口の信号を左折。
国道312号線を2.5㎞程度道成に走り竹田城下町交差点の信号を左折。
その後800m程直進した所に立雲峡の登山道出入口が右側にあります。
立雲峡には50台収容可能な駐車場がありますが、雲海シーズンは満車になることが多いです。
時間に余裕を持って出発しておきましょう。
近隣に宿泊している場合には、駐車の必要がないタクシー利用を検討するのもおすすめです。
電車でアクセス
R播但線「多々良木駅」または「朝来駅」で下車します。
駅から立雲峡までは、タクシーやレンタカー、またはバスを利用しましょう。
立雲峡の入園料
立雲峡の登山料は下記になります。
大人
(高校生以上) 300円
中学生以下 無料
竹田地域住民 無料
20名以上の団体での登山は1人250円
立雲峡観光の際は「カッセル」への宿泊がおすすめ
立雲峡から車で約30分の場所にある「生野高原オーベルジュKASSEL(カッセル)」。
大自然を堪能できる宿泊施設では、美食とゆったりと流れる時間を楽しむことができます。
但馬牛をはじめ、地元の新鮮な食材で作られたフルコースは季節によってメニューが変わるため何度訪れても新しい味に出会えます。
2023年3月リニューアルオープン予定の新しいオーベルジュでご夫婦、ご友人同士、カップル、ご家族で特別なひとときを過ごしませんか?
竹田城跡の雲海目的で朝来市に訪れる場合は、前日からのご宿泊もおすすめです。
一度は訪れたい展望スポット「立雲峡」
天空の城の展望スポットで桜の名所「立雲峡」のおすすめポイントや訪れる際の注意点をご紹介しました。
美しい自然や、まるで空に浮かんでいるような竹田城跡を見ることができる立雲峡は兵庫県朝来市を訪れた際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。
特に春の桜シーズンや秋の雲海シーズンは多くの人で賑わいます。
雲海を見るためには条件や注意事項、アクセス方法などを必ずチェックしておきましょう。
雲海は早朝に出現するため、雲海目当てで訪れる際には近隣ホテルや宿への前日からの宿泊がおすすめです。